障がい者スポーツでよく耳にするものに、
「クラス分け=クラシフィケーション」があります。
障がいには、手足、視覚、聴覚、知的
また、それらの程度によっても様々です。
クラス分けは個々の障がいが競技に及ぼす
影響をできるだけ小さく、平等にするために
必要な制度です。
今回は主に陸上のクラス分けを例にとりますが、
競泳やボッチャでも細かくクラス分けがされています。
このクラス分けを理解すると、
パラリンピックがより一層楽しめます。
種類
(例)
T53
一文字目(アルファベット) →T(走る、跳ぶ)/F(投てき)
二文字目(数字1~6) →1 視覚障がい、立位
2 知的障がい、立位
3 まひ、脳原性まひ、立位or車いす
4 低身長、脚長差、筋力低下、立位
5 脚長差、切断、車いす
6 切断等、立位
三文字目(数字0~9) 障がいの程度に応じて割り当てられる
数字が小さいほど障がいは重い
・立位か車いすか
・何に起因する障がいか
・その選手の障がいの程度は
などが、このクラス分けからわかります。
![](https://ichi-bigfield.com/wp-content/uploads/2021/08/track-and-field-1867053_640.jpg)
誰が決める(分ける)
必要な知識や技術を学んだ医師や理学療法士
「クラシファイヤー」がクラス分けを実施します
平等な条件で競技を行うため、
国際大会に初出場する選手のほか、
進行性の病気などにより体の状態が変わりうる選手は定期的に受けます。
一度では決まらず、何度か受けて確定することが多いです。
しかし、
このコロナ禍で、
主な判定の場となってきた国際大会の中止が相次ぎました。
東京パラリンピックでは
本番直前に東京でクラス分けを実施するとのこと。
選手には朗報だが、
クラス変更ができなかったり、
そもそも出場資格がないと判定される恐れもあります。
![](https://ichi-bigfield.com/wp-content/uploads/2021/08/OZPA87_shinsatusuruisya20140321_TP_V4.jpg)
みどころ
興味のある「障がい」を理解するキッカケにしてはどうでしょうか。
例えば、
視覚障がいについて、理解したいと思えば
10番台、
知的障がいについて、理解したいと思えば
20番台の競技を注目して観てみるなど、
また、
50番台、60番台の選手は
不幸にして、事故などで足を切断した
その部位だけに障がいがあったりするなど
健常者と何ら変わらない運動能力、むしろそれ以上
という、アスリートばかりです。
彼(彼女)らのパフォーマンスに驚愕することは必至です。
![](https://ichi-bigfield.com/wp-content/uploads/2021/08/view-1782619_640.jpg)
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